夢見る地球っこ

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ブルーカーボンとは?超ざっくりわかりやすく解説

~~~ブルーカーボンの超ざっくり解説~~~

ブルーカーボンとは、超ざっくり言うと、
 海に生えている植物によって吸収された炭素
のことです。
(「ブルー(青色)の海に吸収されるカーボン」って考えると、覚えやすいかも)

~~~ちょっとくわしく解説~~~

海に生えている植物=海岸や海底に生えている、マングローブや海藻などを指します。

 

植物は、光合成によって、地球温暖化の主な原因となっている二酸化炭素を吸収してくれます。
これは、植物が陸に生えてようが、海に生えてようが、同じです。
海に生えている場合、二酸化炭素は水に溶けやすいので、空気中の二酸化炭素の一部は海に溶けています。その溶けた海中の二酸化炭素を使って、光合成をします。

~~~もっとくわしく解説~~~

パリ協定で、「世界の平均気温上昇を、産業革命以前に比べて1.5℃に抑える努力をする」という目標が決定されていて、世界中のほとんどすべての国はこれを達成するために、二酸化炭素の排出量を削減する必要があります

 

ですが、今の生活水準を維持しながら、排出量をすさまじく削減するのはムリなので、

「ある程度出ちゃうのはしょうがないから、吸収すればいいじゃん」

という話が出てくるわけです。

それで、二酸化炭素を回収する装置(DAC、CCUなど)が開発されたり、森を増やす取組が行われたりしています。


ただ、新しい技術の開発には時間がある程度かかるので、一番簡単そうな、

そこら中に木を植えまくればいいじゃないかー!

・・・という考えが浮かぶわけなんですが、世の中なかなかそう上手くはいかないんですよね。。。
日本は国土の7割弱がすでに森林なので、爆発的に木を増やせる土地はありませんし、今ある森林も成熟期といって、二酸化炭素の吸収量が少なくなるお年頃になっています(*1)。

 

そこで、近年注目されているのが、「ブルーカーボン」なのです。

これまでの日本の吸収源対策は、森林や農地での吸収、都市緑化といった陸地に限られたものだけでした(*1)。
が、実は、日本は島国で四方を海に囲まれているので、ブルーカーボンを活用できるポテンシャルがとても大きいのです。
期待を寄せているのは日本だけでなく、世界各国でもブルーカーボンを活用する動きが進んでいます。

 

では、どうやって活用するのか?について説明します。


マングローブや海藻を植えるだけでも、お魚さん達などの棲み処を生み出すことになり素晴らしいのですが、さらに吸収したブルーカーボンでお金を生み出すことも出来てしまいます。(怪しい話じゃありません)

 

日本では、JBE(ジャパンブルーエコノミー技術研究組合)という機関が、

 (Aさんが植えた)海の植物が吸収した二酸化炭素の量を計算、認証
 
 二酸化炭素の量をクレジット化
 ↓
 そのクレジットを取引
 ↓
 Bさんが購入
 ↓
 Aさんはお金がもらえる

という取引をできるようにしてくれています(*2)。

ここでいう「クレジット」とは、二酸化炭素の吸収量を証明する書類のようなものをイメージしていただければOKです。

ちなみに、このクレジットは、「Jブルークレジット®」と呼ばれています。

 

Aさん(売り手)は地元の漁協など、Bさん(買い手)は排出量を削減したい企業などが、具体的な登場人物の例です(*3)。
買い手は、購入したクレジットの量を自分が吸収(=削減)した量として計算できるので、二酸化炭素の排出量削減目標を掲げている企業などに、特に需要があります。

 

この取引は2020年度に始まりましたが、2年後の2022年度には、なんと初年度の約160倍の約3733トンまで急激に認証量が増えていて、世間の注目が高まっているのがわかります。

 

海の生き物の棲み処にもなり、お金も生み出してくれて、海藻さん達って素晴らしいですね。

日本は、先ほど言ったように海に囲まれた環境ですし、ブルーカーボンについて他国と比べても先進的な検討を行っているので、世界をリードできる可能性もあるんじゃないかと、個人的にも期待しています。

 

ブルーカーボンの他にも、グリーン、ブラック、レッド、グレーなど、途中からテキトーに名前つけてない?と思ってしまうような(命名者の方、うそです。すみません。)色々な色の名前がついたカーボン(=炭素)もあるのですが、その話はまた今度に・・・

 

【参考文献】

*1)国土交通省港湾局,「海の森ブルーカーボン CO2の新たな吸収源」https://www.mlit.go.jp/kowan/content/001616135.pdf,(2024/5/9参照)

*2)JBE,「J-ブルークレジット®」,https://www.blueeconomy.jp/credit/,(2024/5/9参照)

*3)ブルーカーボン関係省庁連絡会議(環境省),「我が国におけるブルーカーボン取組事例集~藻場干潟の保全・創出によるCO2吸収源対策~ 」,https://www.env.go.jp/content/000203071.pdf,(2024/5/9参照)

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  • 情報源が信頼できるものだけ
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このブログの情報が、少しでもみなさんと地球の役に立てばワンダフォーと思っています。

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